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「必要か?頼れるか?軽いか?小さいか?」(Vol.04)

「ウルトラライトがもたらす福音をわが手にするため、背中の荷物を4.5kgにしよう!」
その掛け声は勇ましいものの、実際にはどんなことに気を配ればよいのでしょう。
軽量化のための究極的な手法は「持たない」ということですが、なかなかそうはいきません。
ウルトラライト実現のために装備を吟味、選択していくうえでの原則を考えてみましょう。

1.各装備の重量を知る
自分が持っている装備、それぞれの正確な重量を知っていますか?
カタログデータを鵜呑みにしてはいけません。やはり自分で量るのが一番です。
自分で量り、一覧表をつくることで、ちょっとした装備がいかに軽量化を妨げているか実感できます。グラム単位のハカリでひとつひとつ、スタッフバックにいたるまで量りましょう。

2.重たいモノから対策を練る
バックパック、スリーピングバッグ&マット、テント。1泊以上のハイキングでまず考えることは、これらビッグスリーの総重量を減らすことです。無雪期ならば最初は4kgを目標に、できれば3kg以内におさえると背中はグッと楽になります。そして忘れてはいけないのが水と食料。
自分の給水ペースや調理で使用する水の量を把握し、どこの水場でどれくらい補給するか計画をたてましょう。持ち歩く量が減るだけでなく、一番重要な「水」についての不安要素も減るのです。調理器具も何を食べるかによってグッとシンプルにできるはずです。燃料計算も忘れずに。

3.多目的アイテムを使う
アイディアを働かせ、ひとつの道具を様々な局面に対応させることは軽量化の重要ポイントです。シンプルな道具は想像力しだいで多目的アイテムになるものです。
効果的な代表例としてインナーダウンジャケット&パンツがあげられます。防寒着としてだけでなく寝具としても使用しましょう。これであなたの寝袋はワンランク軽くなるはずです。

4.安全と信頼の道具を選ぶ
荷物を背負い、トレイルを歩き、風雨を避け、食事をし、眠る・・・自然の中に入っていくためまず安全を確保することはウルトラライトハイキングも一緒です。今の自分には何が必要か?今度の山はどんなところか?自分の能力と安全とのバランスを考えましょう。
快適のための装備は減らしても、安全のための装備は減らしてはいけません。

5.必要な中で最小のモノを選ぶ
まず大事なことは「自分にとって」必要かつ安全のためのモノかどうか。そしてそのうえでもっと小さく軽いモノに置き換えられるかどうかを考えることです。軽いことだけを盲目的に追い求めるのでなく、必要であり安全かつ信頼のおけるモノの中でより軽く小さいということが重要なのです。雨具やライトについては特に安全マージンを多めにとることをオススメします。

6.ウルトラライトな装備は万能ではない
ウルトラライトな装備は「自分の能力」「装備の機能」「フィールドの状況」この3つのバランスの中で決まってきます。自分の能力に不安があれば装備でカバーし、フィールドの状況が良ければ更なる軽量化も可能になります。世界中のあらゆるシチュエーションに対応できる正解はウルトラライトハイキングにはありません。今の自分と目的地とをいつも考えて装備を選びましょう。

そうです。ウルトラライトハイキングとは単なる軽量装備の見本市ではありません。
軽量化の根幹にあるのは「今の自分を知る」「目的地の状況を把握する」といった自然に入るうえで最も重要なこの2つの原則を実践することなのです。

 
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