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バックナンバー
「ウルトラライト5つの福音」(Vol.03)

ベースウェイト(注1)4〜5kgという「軽さ」にはいったいどんな意味があるのでしょう?
僕たちハイカーは荷物を軽くすることから何を得られるのでしょう?
バックパックを軽くすることにしか意味がないのなら、それはアウトドアグッズマニアの自己満足にしか過ぎません。ウルトラライトスタイルが確立されつつあるアメリカだけでなく、着実にムーブメントが浸透しつつあるこの日本でも、ハイカーはきっと「軽さからもたらされる何か」に惹かれているのではないでしょうか。そんなウルトラライトハイキング「5つ福音」。

「快適になる」
「限界を伸ばす」
「発想が豊かになる」
「自分を見つめなおせる」
「自然への結びつきが強い」

荷物が軽ければ疲れない、快適に歩ける。これは軽量化がもたらす最大の喜びにして、大前提であることに誰も疑いはないでしょう。そして疲れにくくなれば長く歩ける、また軽快に早く歩けるでしょう。その結果、行けないと思っていたあの山のむこう側まで行けるかもしれないのです! 限界が、行動範囲が大きなひろがりをみせるはずです。
また「ウルトラライトスタイル」を実現するためには装備にも工夫をこらさなければなりません。
どの装備が必要か?何通りにも使える装備はどれか?装備を工夫&改良できないか?装備についての発想が豊かに柔軟になっていきます。そして装備を使いこなすのはあくまでも自分自身。季節、フィールドをふまえた上で、自分にその装備を使いこなせるか?ウルトラライトな装備を目の前に、「これで大丈夫?」と毎回、自分自身に問いかける作業はハイカーとしての自分を見つめなおす大事な時間になることでしょう。
そして自然とのつながり。レイ=ジャーディン(注2)はこれを「コネクション」と呼んでいます。軽い道具としなやかな発想で自然と折り合いをつけながら旅をする。ウルトラライトハイキングで自然との距離は近くなるはずです。自然はその美しさも、その恐ろしさも、直接アナタに語りかけてくるはずです。
そんな「自然とつながる瞬間」にであえることこそ、最大の福音なのかもしれません。

注1)水、食料、燃料を含まないバックパックの総重量。背中に背負う基本重量です。
注2)ウルトラライトハイカーのバイブル「Beyond Backpacking」の著者。彼が長距離トレイルのスルーハイクで実践、確立していった方法「レイ=ウェイ」がウルトラライトスタイルの基本メソッドとなる。

 
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