「ドラフティング」(Vol.03)
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埼玉県の定峰峠、秩父側の桜並木。
桜吹雪の中をダウンヒル! |
僕がまだ自転車に乗り始めて1〜2年目、まだロードバイクに乗った事がなかった頃、通いつけのお店の店長さんにたしなめられた事があります。
その頃僕は、片道20キロくらいの通学をマウンテンバイク(ブロックタイヤ)で通っていて、マウンテンバイカーの例に漏れず(?)MTBでロードに挑戦することに妙な喜びを見出していました。
ある夜、いつもの通勤路で、当時としてはかなり珍しい、通勤ピストの人を発見しました。もう10年近くも前の事ですから、今のように街乗りピスト、なんて物はなく、ピストで通勤している人と言えば、実業団もしくはホビーレーサーだったのだと思います(競輪選手はもちろん「通勤」なんてしませんし、夜にリュックを背負って幹線道路を走ったりはしません)。
僕は後ろにぴったりと張り付き、家の近くまで10キロ以上、その人に着いて走りました。
内心、「どうだ、MTBでピストにチギれずに着いていったぞ!」と得意気になりながら・・・。
そして翌日、行きつけの自転車店の店長さんにそのことを嬉々として話すと、「だめだよそんなことしちゃあ・・・。」と冒頭の話になる訳です。
その時初めて教えてもらったのが、後ろに誰かが着いているとき、前走者はブレーキ、ライン変更など全てにわたって、後ろのライダーが転倒しないように気を使わなければならないこと、ましてやその人のスキルなどがわからない状況で、黙って後ろに着かれたら非常に怖い思いをするものだ、ということでした。いわんやピストにおいてをや、な訳です。
ということは、あのピストの人は、何だかわからないMTBの兄ちゃんにうしろにピッタリと貼りつかれて、怖い思いをしながら、自分のペースで走れず、一生懸命後ろの無礼な兄ちゃん(僕の事です)が突っ込んできたり転んだりしないように気を使っていたわけで、それに気づいたときには顔から火が出るような思いをしました。
それから、通勤では人の後ろにつく、なんてことはやめ、その後ロードを手に入れて、休日に乗るようになっても、ペースの合う人を見つけて一緒に走るときは必ず挨拶をして、後ろに付かせてもらう旨や、先頭交代に加わるので一緒に走らせて欲しい、などをきちんと伝えるようにしています。
一人でも楽しめる自転車だからこそ、コミュニケーションを大事にしたいですね。
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